チキンライス訪問記－カフェ本陣

　コメント：当空港は１９９４年開港で交通不便な当地の交通事情を一気に改善しようともくろまれたものである。しかしながら当初就航予定だったエアラインは開港直前になって撤退してしまい、紆余曲折の上ＪＡＬグループのＪＡＣ（日本エアーコミューター）が急遽就航することになりようやく開港できたという経緯がある。滑走路が１２００ｍしかないためジェット機は就航不能でターボプロップ機（Ｓａａｂ３４０）が一日２往復するのみというのが現状である。朝晩のみの運航なので日中は全く離発着がない。このため航空クラブの練習場となっており早期の活性化が望まれている。今回訪問でも東京就航を目指すとして滑走路延長（１５００ｍ）とセットの東京便就航運動ののぼりが掲げられていた。しかしながら当空港からだと背後のエリアは広いとはいえ、ＪＲでも大阪まで２時間半なので他交通機関と競合関係にある。東京便を就航させたとしてもデイリーの直行便を維持できるだけの搭乗率は期待できないであろう。何より山頂の空港であるため滑走路の延長はかなり困難であると思われる。現状の一日２便では発展は期待できそうにもなく、現に２００８年１月から１便に減便となる予定とのこと。もともとはコミューター航空として開港を目指したのであるから当初の路線で再度取り組んでみるべきではないだろうか。大阪（伊丹）のみではなく関西、そして県内の神戸にまずは就航し近隣空港からの乗り継ぎで当地まで到達できるようにするべきである。当地は城崎温泉の他観光地にも恵まれているため就航路線拡大で旅客数増も望めるはずである。しかしながら東京便に固執しているのみでは、まず不可能であろうしその間にこうやって減便、やがて運休の憂き目をみることになりかねない。まずは近畿内での活性化を目指すべきだろう。