鴨もも肉のコンフィ ジャガイモのソテー添え
ル・プティ・トノー(東京港)(2007/07/16)
東京都 港区 麻布十番 2−14−2−1F
TEL:03-3454-1075
コメント:フランス料理店、カジュアルフレンチと標榜しておりビストロということであろう。ワインのグラス出しに力を入れているとのこと、確かにワインはボトルで頼むと高くついてしまうがグラスでいろいろ楽しめるのは良心的である。もっとも今回はランチだったのでワインは見送ったが。さて今回はランチで訪問してみたが鶏も各品あったので数品試してみた。まず「鴨フォアグラの自家製テリーヌ」。オレンジソースがかけまわしてありほんのりとした甘みがあるが自家製をうたっているだけあって丁寧な仕上がり。フォアグラ特有のしっかりしたコクとオレンジソースの甘みが何ともいえない味の広がりを感じさせる。パンにつけながら食べたが前菜にふさわしい一品。続いてメインのコンフィ。この一品は塩入れの塩の程度をどの程度にするかで決まると開設者は考えているが、塩がきつすぎれば塩辛くなるし、まさに塩梅が難しいところ。今回の一品は塩辛くもなくまさにほどよい塩梅であった。塩が肉をしっかりと引き締めており、かといって塩辛くない。引き締められた肉のうま味を十分堪能することが出来た。鴨肉のえぐみも見事に克服されている、全く申し分のない出来であった。コンフィを楽しみながら黒板を見てみると本日のパスタとあり鶏だったのでこれも併せて試してみた。肉はポワレにしクリームソースで仕上げたとのこと。パスタは細麺で素麺のような食感だったがクリームソースで全体にふわっと軽く仕上げたからそういう食感になったのかもしれない。クリームソースが肉、麺をうまく引き立てている、軽くふわっとした食感で申し分なかった。