その他とりめし(その他)(一覧表)に戻る
チキンシーザーロールアップ
 ウエストパークカフェ スカイファウンテン(羽田空港)(2007/05/19)
 大田区 羽田空港 3−3−2 第2旅客ターミナル5F 展望デッキ
 TEL:03-6428-8538
 コメント:空港内スナックコーナー。展望デッキにあり見晴らしはよい。ひっきりなしに離発着していた。見ていて飽きない、一日楽しめる場所である。さて本品だが名の通りサラダ(シーザーサラダ)と肉をクレープで巻いたものである。米国発の一品かと思われるが、手頃に食べられるという点は米国らしい。まさに歩きながら食べることを念頭に置いて考案されたのであろうかが、歩きながら食べるという食習慣は古来マナーに反することとされ、日本でもそうであるし諸外国の食文化でも同様だったのであろう。きちんとした食事とは食器を使って座って食べるものであり、いつこぼれてしまうかもしれない歩きながら食べるという食べ方、しかも手でつかみながら食べるというのはマナーに反する卑しい行為であるとされたものであった。しかしながら、前世紀、米国スタイルがありとあらゆるところに浸透するにつれ、いつのまにかこうした食べ方も違和感なく人口に膾炙するようになった。手頃に食べられるのはそれはそれでよい、開設者も忙しいときはさっと食べられる一品は重宝しているし本品のスタイルもそれ自体否定するものではない。しかし、そうしたスタイルはすなわち文化、食文化であり、その文化が何を意味するのか、同時にコードを考察する必要がある。つまりメタファー(暗喩)は何かということである。手頃さばかり追求し歩きながらでも食べられる食というのは果たして食に対して敬意を持つことが出来るのか、食材に対する畏敬の念は持てるのか、端的には味をじっくり感じることができるのか、一歩間違えればおよそ食とはほど遠い世界を招きかねない。そうした危うさがあるということを忘れてはならない。
 http://www.airport-restaurant.co.jp/