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 長州どり
 深川養鶏農業協同組合(山口長門)(2012/07/01)
 山口県 長門市 東深川 1859−1
 TEL:0837-22-2121
 コメント:「長州どり」とは当地のブランドで、以前から養鶏が盛んで長門市には焼き鳥店が多い。今回長門市にも行ったのだが、あいにく日中で焼き鳥店が開いていなかったため焼き鳥は断念したのだが、「長州どり」ののぼりを山口県内各地で見かけていたため帰りしな山口宇部空港のレストラン(COCO'S)で食べてみた。
 ブロイラーとのことだが、今まで食べたことがない味でこれがブロイラーなのかと大変驚いた。肉に全くくさみや水っぽさがなく、適度な歯ごたえと共にやわらかい肉である。帰宅後生産者のサイトを見てみたところ、当地で一貫生産しており防疫管理の徹底とともに当地で養鶏が盛んな理由についての説明もあった。当地は仙崎港に隣接しており日本海の豊富な海産物からかまぼこが特産となっているが、かまぼこ製造過程で魚のアラが大量に発生するとのこと。これを養鶏の給餌に活用したのが当地で以前から養鶏が盛んだった理由だという。
 開設者が理想とする養鶏の姿をここに見た。本件、鶏料理をテーマに取り組んでいるのだが、鶏料理の地位を上げることが目的である。今まで何度か書いてきたことだが、開設者は鶏料理は肉料理の中でもっと地位が向上すべきであると考えている。すなわち、
(1)鶏は三大宗教徒いずれもが食べることのできる食材であること
(2)牛・豚に比べて脂やコレステロールが少なくヘルシーであること
(3)肥育におけるエネルギーロスが少なく肉生産効率が高いこと
という点が肉料理の中で鶏料理が優れている点である。我々の多くは肉食なしには生活できないが、環境負荷やエネルギー効率をふまえた食生活を今後推進していく必要がある。そこで、鶏料理の普及が今まで以上に重要になってくるであろうと開設者は考えている。肉料理は古来メインディッシュ、すなわち主菜の地位に立つことが多いのだが、鶏料理を今まで以上に普及させるためには、鶏料理がメインディッシュになるようにすることが必須であろう。
 長州どりはブロイラーに対する見方、鶏肉に対する見方を根本的に変えうる可能性があると感じた。長州どりについては開設者ももっと所見や食経験を得たいと思う。まずは長門市の焼き鳥を食べに行くことにするが、長州どりに全般について今後調査していくことにする
 http://www.chosyudori.or.jp/