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とり天のいろいろ
 キッチンいこい(大分)(2007/01/20)
 大分市 中鶴崎 1−8−9
 TEL:097-527-4606
 コメント:とり天発祥の店。当店の先代店主が昭和37年に考案したとのこと。店内の説明によると「若鶏の正肉を一口大にして下味をつけ、天ぷら風に水で溶いた衣をつけて揚げ、酢醤油で食べる」とのことで、当時の唐揚げが骨付きで食べにくかったので食べやすいように考案したという。考案時期はチキン南蛮とほぼ同じであるが、わずか40年ほどで県の名物になるまで発展するとは驚くほかない。南蛮とはもちろん調理法も趣旨も異なるが、それまで全くなかった調理法を考案するバイタリティーと、それを受け入れて普及させる当地の寛容性と先進性には大いに注目するところがある。南蛮は宮崎なので隣県だが、当時それぞれの考案者はもしかすると交流、情報交換をしていたのか、あるいは時代がたまたまそういう新しい一品を求める時期にあたっていたので出るべくして出たのか、興味は尽きないところであるが、今後も調査考察していきたい。さて今回の一品だが「いろいろ」とあり、3種盛りとなっている。通常のとり天、ネギソースかけ、甘酢ソース南蛮風、となっている。当店のは衣がさくっとした食感で肉はやわらかい。しっかりした歯ごたえが楽しめる。考案当時の光景が目に浮かぶようである。なお、今回はチキン南蛮も試してみたので別頁で紹介する。