コメント:牛丼チェーン店。朝定食でベーコンエッグ定食をやっているが、ベーコンエッグについて改めて考察したいと考え、今回試してみた。ベーコンエッグはいうまでもなく目玉焼きの亜種だが、もともとはイギリスの朝食から普及したらしい。焼き方についても半熟、完熟、両面焼き、片面焼きなどいろいろあり、人の好み、何に合わせるかによって変わる、意外と奥深い一品である。イギリスではもちろんパンに合わせてとなるのだろうが、日本では飯にもパンにも合わせるという、摩訶不思議な一面もある。飯のおかずはいろいろ選べるとはいえ、イギリスの朝食を日本の朝食に取り入れたのは折衷を得意とする我が国ならではなのだろうと改めて感じる。目玉焼き、されど目玉焼き、思えば朝から玉子を食べることが出来るというのはかなりの贅沢である。少なくとも我が国ではほんの40年前まで玉子は貴重品であり薬であった。病の養生として玉子は喜ばれた、それが常時食べられるようになって朝の活力の源として取り上げられるようになったのであろうか。あるいは、ホテルの洋式朝食でもともとあったメニューがホテル大衆化で次第に人口に膾炙するようになって普及したのであろうか、興味はつきないが引き続き考察していきたい。当店のは業態故うまいといえるものではないが、そういうことを考えながら今回の試食となった。親子丼もあったので
別頁で紹介する。