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 天玉そば
 小諸そば(東京中央)(2009/02/28)
 東京都 中央区 日本橋 2−7−25 
 TEL:03-3271-0807
 コメント:立ち食いそば。若い頃によく食べたが、今回調べてみるとここが本店とのこと。
 当地には日本道路原標があり日本国内の道路の起点となっている。日本橋は当店のすぐそばにありこぎれいに整備されておりライトアップされる。しかしながら真上を首都高速が通っていて景観は台無しになっている。東京は高度経済成長と引き替えに景観を犠牲にした、日本橋はまさにその典型である。首都高速を地下か周辺に移設し日本橋の景観を戻そうという議論があるがコストの問題もありなかなか話が進まない。
 東京は次々に建つ高層ビルやめまぐるしく変わる景観が、その活力といわれた時代もあった。しかしながらやはりこれでは極端なコスモポリタン、はっきりいえば落ち着きがない。
 かつて池波正太郎先生はエッセイで東京のこうしためまぐるしい変貌ぶりを嘆き、下町育ちとしては東京が台無しにされていく日々がつらいと述べていたが、やはりそうなのであろう。単に変貌し続けるだけでは、都市というよりは単なる仮設舞台に過ぎない。都市が本来持つ、都市生活とかその都市ならではのオリジナリティー、そこから醸し出される、その都市として共有される、了解されるコード、というものがこれでは醸成されようがない。
 東京の一極集中は相変わらず激しく、地方が衰退するばかりである。東京はひたすら人も金も飲み込み続けている。しかし、それが我が国にとって果たしてよいことなのか、そろそろ本気で考え直さないといけない時代に来ていると開設者は考える。本件ではかつて東京でもっぱら食べ歩いていたことは御覧の通り。しかし、食べ歩いていると、似たようなものはたくさんあっても、本物はなく、個性や特性が殺されてしまっている一品ばかりであることに気がついた。そこで、最近は東京で食べ歩くことは極端に減ってきている。
 東京も、かつては下町文化を中心とした、独自の文化、了解するコードというものがあった。それを復活させ、東京一極集中を是正できれば我が国全体の復活や再活性化に必ず寄与すると考える。
 そのためには東京を相対化しなければならない。ネットが発達した現在、東京に固執しなければいけない理由は薄れてきている。東京の人口をせめて3割日本各地に分散すれば、東京が相対化され、東京の活性化にもつながってくるはずである。
 http://www.k-mitsuwa.co.jp/index.html
 
唐揚げ(2012/08/07)
コメント:冷やしたぬきそばにトッピング