チキンライス訪問記－ル　ブルターニュ

　コメント：クレープリー、’ガレット’（そば粉クレープ）の店。ガレットは以前も本件で取り上げたことがあるが、名の通りそば粉をクレープにしたもの。そばは実は世界各国で食べられているが、日本でいえばそばがきのようにして食べるのが多いようである。そばは独特の風味がありこれをどうバランスさせるがカギになる、日本そばは見事なつゆがうまさを完璧に引き出しているのはいうまでもない。ではガレットではどうしているのかというと、バターをたっぷり使って仕上げている。つまり、ご覧のようにたたみ込んだクレープにバターをたっぷり入れてあり焼き上げるとバターが溶けてクレープ全体にしみわたるという仕掛けである。これによりややもすればそばの風味ばかり強調されがちなガレットにしっとり感とまろやかさを与え、併せた具材とともに全体として絶妙なバランスをとる。今回の具材は溶き卵を中心にハム、マッシュルーム、チーズをあしらった一品。溶き卵とガレットがバターを仲介役にして見事な調和をしていた、申し分ない出来だった。