チキンライス訪問記－のとや

　コメント：とり野菜とは、能登半島の伝統料理とのことで鶏肉と野菜を味噌で炊きあげるもの。ご覧のように鍋に味噌つゆを張り、野菜と鶏肉を載せて強火で炊きあげる。野菜は白菜がメインで他にはもやしや三つ葉やこんにゃくなども入れているようである。炊きあげていくと白菜の水分が鍋つゆとなって煮込まれていく。一煮立ちしたら中火に落として仕上げとなる。味噌が全体を見事にコーディネートしているという風で、コクのある味噌の味がたっぷりの野菜を飽きさせずに食べさせる。肉は味噌によりほどよい味付けになると共に、煮込んでいる間に肉から出た旨味が逆に味噌つゆの味を引き立てるという相乗効果となっている。この一品にははまった、今日だけで３件回ったのだが、味噌つゆは各店で独自の調合があるのであろう、それぞれ個性があった。野菜とたっぷり食べることができ、ヘルシーでよい一品である。当地と石川県下の郷土料理になっているようだが、全国にぜひ普及してほしいと思った。今回は他に「とり皮」という皮の煮込み料理も食べたが、能登産の塩を使って煮込んだとのことで、しっとりとした塩気が旨味となっていた。