ハチクマライス
カフェテリア日本食堂(さいたま)(2010/08/22)
さいたま市 大宮区 大成町 3−47
TEL:048-653-6263
コメント:ハチクマライスとは、かつて走っていた鉄道の食堂車におけるまかない食のことで、鉄道博物館で食べられるという話を聞いたので行ってみた。元クルーの著書によると、往時のハチクマライスは、多忙を極める食堂車営業の中ですぐに作れてクルーがさっと食べられるための一品だったという。それこそ、目玉焼きを丼に載せてソースをかけただけの一品だったらしく、クルーは厨房の裏で立って食べたそうである。食堂車は営業時間中、ひっきりなしに客が訪れたということで、クルーは一日中多忙を極めていたらしい。その後の食糧事情の改善や高速交通網の発達により、食堂車はもはやごく一部の列車で営業するのみになってしまった。開設者もはるか昔、新幹線のビュッフェ(簡易食堂車)で軽食を食べたことがあるが、車内で食べる一品には興奮を覚えたものである。当地は鉄道博物館であり、往時の名車がずらりと並んでいた。見応えのある車両ばかりであり、一日いても飽きないであろう。