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鳥造揚げ定食
 小畑鳥造(東京世田谷)(2005/11/03)
 東京都 世田谷区 三軒茶屋 2−9−13
 TEL:03-3418-1509
 コメント:「本当においしい唐揚げって食べたことありますか?」を標榜する店、それならばお手並み拝見と早速行ってみた。大山地鶏を当店特製のタレに漬け込み揚げた一品で鳥造揚げとして供された。タレに漬け込んだ鳥を揚げるというのは西日本以西の調理法なのだろうか、先日行った別件の骨付き鶏もタレに漬け込んだ鳥を焼いていたし、大分のとり天もタレに漬け込んだ鶏を揚げている。この点は今後改めて調べてみることにしたい。さて今回の一品だが、「鳥の半分」を揚げましたとメニューに出ていたとおりほぼ丸ごと出てきた、さすがに大きく骨付きであった。当店秘伝のタレというのは甘みがあり、九州系の味なのだろうと思ったが、カラッと揚がっておりなるほど確かにこれはうまい。ただ丸ごと揚げているのでいかんせん大きく、さすがにちょっと食べにくかった。骨なしのもっと小さいサイズでつけ込んだのを揚げてもらえば中まで十分にタレが染み渡ってもっとうまくなるのだろう。おいしいから揚げということだが、から揚げとはそもそもどう定義、理解すべきなのか、これを食べながら考えてみたが、日常にありふれた一品故に逆にぱっとは思い浮かばなかった。塩味系のあのありふれたから揚げがまず思い浮かぶが、そもそも鳥を揚げるという調理法でいかにして鳥の持ち味を引き出すのか、そのためにはどう下味を付けるのがベストなのか、固定概念にとらわれずに飽くなき探求が、やはり必要なのであろう。今回はその意味で新たな発見ができたことに満足した。