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フォアグラ丼
 レストラン大宮 浅草(東京千代田)(2008/01/03)
 東京都 千代田区 丸の内 1−5−1 新丸の内ビルディング 5F
 TEL:03-5222-0038
 コメント:洋食店、浅草が本店とのことだが支店があるというので行ってみた。浅草の洋食店は土地柄かレベルが高い店が多いが当店もその一つといえよう。まずフォアグラ丼だが、全く非の打ち所がなく完璧だった。フォアグラはたっぷりと使ってあり他店のように申し訳程度ではない、しっかりと食べ応えがある。軽くソテーし赤ワインベースのソースを添えてあるがフォアグラ自体の味を引き出すのが趣旨と見え、ソースは味、量いずれも控えめとなっている。ライスとの間には赤カブが挟んでありソースがライスにしみ出さないように配慮されていた。フォアグラそのものの味を十分に引き出しており、コク、うまみを十分味わうことができた。時折ライスと合わせて食べてみると、固めに炊いたライスがフォアグラのコクをしっかりと受け止めており、控えめのソースが逆に丼として全体を引き立たせることに成功している。フォアグラという食材をどうすれば引き立たせられるか、と同時に丼としてどうまとめるか、極めて高いレベルで考え抜かれた仕事であり見事であった。ところで、丼の語源についてはある本によると諸説あるそうだが「だんぶくろ」説と朝鮮語説があるとの由。前者はよろず収納袋を差し、後者は汁気のあるものを入れる鉢(タンバル)の音が転訛したという説である。丼はもともとはそば屋ではじまったものであるといわれている。つゆで食べるもりそばだったのがいつしかつゆを直にそばにかけて食べるスタイル(ぶっかけそば)が流行しだし、種もの(天ぷらそばなど)が考案されるにいたって丼が必須になったとのこと。閑話休題、いずれにせよ丼はそれ自体でミクロコスモスを構成しているといえるものであり、中の各食材、具材全体のバランスをどうとるかが課題となる。本品はフォアグラという個性の極めて高い食材を丼の中に見事に花開かせた一品といえよう。次に「若鶏の蒸し焼き粒マスタードソース」。蒸し焼きなので肉が軟らかく仕上がっており、マスタードソースのほどよい酸味が効いていてうまかった。
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