チキンライス訪問記－ルアンタイ

　コメント：続いて海南島チキンライス。海南チキンライスは本件ではおなじみの一品であるが、「島」が付くのは初めてとなった。当店はタイ料理店を標榜しているが、ベトナム料理も数品提示しており、本品はその中の一品。カオマンガイと何が違うのか、興味深く試食してみた。肉、ライスはカオマンガイと同じ仕上げであるが、タレとライスの上にデコレーションが異なっている。タレは醤油ベースゴマ入りのタレとチリソース。ライスのデコレーションとしては、ひきわりピーナツと多分レモングラス？が載せられていた。ひきわりピーナツはインドネシア料理でよく見かけるが、独特の食感と香ばしさが食欲をそそる。ライスが上述の通りべとべと感が残っていた分、ひきわりピーナツは食味にサクサク感を与えてくれたので食べやすくなっていた。レモングラスはベトナム料理で常用しているが、ライスと併せて食べるとさわやかさが口の中にひろがってよかった。ベトナム料理のチキンライスは本件ではまだ数件しか事例がなく、概念確定ができてない段階であるが、今回の一品はベトナム料理と言うよりはベトナム風カオマンガイといった方がよいかもしれない。しかし、上記カオマンガイ同様、ライス以外はバランスの良さ、仕上げの良さとも特に問題ないので本品も「い」を評する。