チキンライス訪問記－劉家荘

　コメント：神戸の「南京街」にある中華料理店。南京街とは神戸のチャイナタウンのことで、各店の店構えや門がチャイナタウンらしさを醸し出している。今回の一品だが、中国ローストチキンとのこと。当店の説明によると、若鶏一羽をスパイスに丸一日つけ込んで準備し、それをまず油で揚げる。その後蒸し器で蒸し上げるとのこと。食べてみると、表面はパリッと仕上がっているが、中はハムというか、やはりハムの食感であり、しっかりと味がしみ込んでいる。揚げた一品は本件でもこれまでたびたび取り上げてきているが、このような一品は初めてである。表面と肉の食感の違いが強烈に新鮮である、すばらしい。スパイスは秘伝だとのことだが、肉の風味をうまく引き出すことに成功している。揚げた後に蒸して仕上げるというのはなるほど理にかなった調理法であり、さすがに中華料理は奥深いと完全に脱帽であった。