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 せんざんき
 世渡(せと)(愛媛今治)(2010/02/27)
 愛媛県 今治市 黄金町 1−5−20
 TEL:0898-31-1614
 コメント:当地の焼き鳥は独特のスタイルとなっており、串を使わずに鉄板で焼く。店に入りカウンター越しに仕事を見ていたところ、店主が鉄板で焼いていた。なるほどこれは独特のスタイルである。今回はいくつか試してみたが、まず「皮焼」。名の通り皮を炒めたもので、タレをかけて供される。下ゆでしているらしく、串焼きが炭火で焼く際に余計な脂を落とすのを、下ゆででやっているということなのであろう。皮らしくパリッとした食感だが、串焼きよりはやわらかく仕上がっていて、独特の食感である。次はミンチボール。つくねのことだが、ご覧のようにハンバーグ様に整形してある。鉄板で焼く様はまさにハンバーグで、これも同様に普段食べている串焼きのつくねとは異なる独特の食感である。せんざんきとは唐揚げのことで、北海道で「ザンギ」と呼ぶのと同様、唐揚げの中国名がチンザンギーとあることに由来するようである。〆は皮丼。皮をやや細かく切って炒めたものを丼の上に載せ、タレをかけて供される。こういう一品は初めて食べたのだが、皮の食感と飯がうまく絡み合い、食欲をそそる。皮は炒める際に胡椒をやや強めにいれていたが、それがタレの味をさらに引き立てている風であった。もっとも、この一品は串焼きの店では難しいであろう、焼いてから串を抜いて飯の上に載せるというのはちぐはぐ感があるし、串に刺す大きさをそのまま飯に載せてもかえって食べづらい。鉄板で焼くからこそ皮を細かく切れるわけで、皮丼はその賜といえよう。