唐揚げ
桃林(長崎)(2009/06/27)
長崎市 大黒町 14−5−13F
TEL:095-828-7227
コメント:中華料理店、長崎駅に隣接したホテルの最上階にあり眺望もよい。当地は古くから開けた港町であり、天正遣欧少年使節で伊東マンショが旅立った港でもあり、シーボルトが蘭学を伝えた地でもあり、龍馬が維新の開眼をえた地でもあり、語り尽くせない。歴史の重みを感じさせる街である。市内は路面電車が縦横に張り巡らせてあり交通至便でよい。当地にもたらされた維新の風はほどなく我が国を近代化に駆り立て、屈指の経済大国に駆け上がらせていく原動力となった。我が国は確かに工業生産力の面において世界一になった。しかし、東京に全てを集中させ目標とする国に対して国力を一心に振り向けるそのやり方は、目標を越えた時点で役割を終えたといってよい。そうした指摘がなされてもう20年にもなる。目標の喪失は意味の喪失(ニヒリズム)である。ニヒリズムに陥って転換も脱却もできないことが近年我が国直面している低迷の本質といってよい。東京に全てを集中させるそのやり方を変えなければ我が国はニヒリズムから抜け出すことはできないであろう。歴史の重みは人々に陰に陽に示唆を与える。当地がかつて維新の原動力となったというその事実は、例えば当地を経済特区にして起業支援を行った場合に、起業者によい示唆を与えるのではないか。当地を単なる史跡、観光地としておくのはもったいない気がする。