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 もも焼き
 とり家ゑび寿(神奈川川崎)(2015/12/31)
 神奈川県 川崎市 中原区 小杉町 3−432−1
 TEL:
 コメント:チェーン居酒屋。唐揚げ、鶏皮酢醤油、だし巻き玉子、つくね焼き、むね肉タタキと共に。本稿が今年最後の更新となる。今年は、開設者が昨年から進めている、糖質制限が定着し、本件更新内容も一変した。チキンライス訪問記を標榜するものの、開設者はライスを一切食べておらず麺、パンも食べていない。件名を変えるのもどうかと考えそのままにしているが、本件はチキンライスではなく鶏料理食べ歩きであることを重ねてご容赦いただきたい。開設者は、鶏料理に敷衍し食文化論や食糧問題関連文献等各種も読んで研究を重ねているところではあるが、糖質については現代文明の本質的問題として認識せざるをえないと考えている。糖質摂取過多は肥満、生活習慣病蔓延の他、認知症発症リスクファクターであり、肯定されるものではないと思う。少なくともいえることは、品種改良種の炭水化物や農産物・果物類は摂取すべきではない。
生産者の努力とかうまい食品の開発、を社会全体が無条件に受け入れすぎているのではないか。過度の品種改良を重ねて原種とは一変してしまった農作物や、糖度を過度に上げた果物は、もはや同じ食品とはいえないものであろう。しかしながら、それを同じ食品であると標榜するとか、健康によい食品と喧伝することは、食に対する欺瞞でしかない。この点を、はっきりと再評価し社会全体で食のあり方について再検討しなければいけない時期に来ていると開設者は考える。
今年、開設者は地場在来種の農作物を食べる機会を得たが、日頃食べているものと全く違うことに驚いた。自然な甘味とうまみ、無理のない甘味でありその食品が本来持つ栄養分なのであろう。我々は、こうした食品を大事にしなければならないし、料理、食文化も再構築しなければならない。
今後、TPPにより外国産の安い農作物が大量に日本に流入することが予想されている。品種改良普及種なら安い方が競争力があるのは自明ではある。しかしながら、それらは大量の農薬、肥料の使用を前提としており、GMO(遺伝子組み換え)品種も混在してくるので、我が国の食文化、国民の健康維持に深刻な問題を引き起こす可能性が高い。なにより、そうした食品は、所詮人間が人為的に作出したものであって、天変地異や気候変動に弱い。品種改良について開設者も文献を読んでいるが、人間の知恵などたかがしれており、都合のよいように食物を操作できるという考えは欺瞞に過ぎず、浅はかな愚かさでしかない。
畜産物、鶏も同様であるが、先人、先祖が作り続けてきたもの、やり方を謙虚に学び、将来に伝えていかなければならない。それが、地場根付いた農畜産業ということであろうし今後の環境変化、気象変動時における最大の防御策になる。本件は、鶏料理食べ歩きを通じて鶏料理の普及と地位向上を願って開設しているが、今年はそういうことを考えた一年となった。姉妹店は別頁で紹介する
 http://www.daisyo.co.jp/index.html