コメント：当品は以前
別頁で紹介したが、今回は現地入りする機会があったので改めて紹介する。当地は大分市の最南端にあたり、ほどなく臼杵市に入ろうとするところで、山里である。当品は当地の郷土料理として伝えられているもので、もともとは各家庭で収穫した米、ゴボウ、鶏を持ち寄ってその場で炊き込んだとのこと。その後もてなし料理となり今に伝えられているという。今回当地を訪れてみると、道路沿いに農産品を扱う店がいくつかあり、それぞれで当品を販売していた。空港内でも販売はされているのだが、こうして現地で実際に販売しているのを見ると、保存会の並々ならぬ努力があろうことがうかがわれる。さて味だが、素朴だがなんともいえぬうまさがある。かすかな甘さを感じる醤油で炊き込んだその一品は、ゴボウと肉がそれぞれしっかりと存在感を主張しながらも全体として実によくまとまっている。派手さはないが、うまさとその素朴さがかえって気持ちを明るくするのかもしれない
