コメント:中華料理店、本頁では唐揚げを取り上げる。蒸し鶏も試したが
別頁で紹介する。唐揚げは名の通り中国料理の一品だが日本でもすっかり定着し、今や食生活になくてはならない一品となった。しかし、だからこそ唐揚げのうまさ、真髄とは何かについても改めて検証される必要があろう。衣一つを取っても粉種で全く違った食感になるし(例、ザンギ)揚げ方も実は難しい。乱暴に揚げれば肉が単に固くなるだけだから肉のやわらかさを維持しながら表面をさくっと、パリッとした食べ応えのある食感に仕上げるのは並大抵の仕事ではなかろう。天ぷらもそうだが、揚がってしまえばそれで終了、ごまかしがきかない。故に常に真剣勝負となる一品である。衣と具材の鮮やかな対照、ミクロコスモスがそこにある。当店の一品は全く非の打ち所がない、完璧な仕上がりであった。すなわち衣はさくっと仕上がり歯ごたえが楽しい、一方肉はやわらかく慈悲深ささえ感じる。二度揚げているとのこと、はじめはじっくり、次は一気に高温で揚げるとのこと。手間もさることながらマジックとしかいいようがない。見事な仕事であった