コメント：当店は老舗のインド料理店で店主は警察評論家として有名な人らしい。店主の著書「ナイルさんのカレー天国」を読んだことがあるが、なかなか興味深いカレー論だったので、一度訪問してみたいと思っていた件。今回訪問してみたところ、店主が店の前に立っておりなるほど興味深い人だという印象を受けた。今回の一品だが、ムルグはヒンディー語で鶏、すなわち鶏のランチということになる。ランチ時以外に終日供されているメニューだが、当店の看板料理とのこと。この一品は「混ぜる」ことによって完成する一品で、面白い趣向の料理である。写真の通りプレートの上に骨付き鶏モモ肉、ターメリックライス、野菜、カレーが盛られて供される。ところがこの段階では食べることができない。この後にウェイターが骨を客の目の前で取り除いてくれる。そうすると給仕長から「よく混ぜてください」と指示があり、皿の上の各食材をよく混ぜることになる。混ぜ足りないともっと混ぜるように言われるらしいが、開設者はあらかじめその点を知っていたので、しばらくよく混ぜた。まぜ終わったらいよいよ食すことになるが、これはなかなかいける。カレーはインドカレーらしくさらっとしたスープ状のカレーであるが、当店独自の食感で、他のインドカレーとは明らかに異なる。ライスはジャポニカだが、このスープ状のカレーと絶妙にマッチしており、今までにない食感だった。肉もよく煮込まれた肉であり、カレーと合わさって肉のうまみがよく引き出されていた。客が自ら混ぜることによって完成する、混ぜてうまくなる料理というのはなかなか楽しい。やみつきになる味だった。他の料理は
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