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水炊き、雑炊、つくね
 鳥料理 鳥源(東京新宿)(2005/11/12)
 東京都 新宿区 新宿 3−17−11 モア五番街
 TEL:03-3354-7868
 コメント:創業が昭和23年の老舗。つくねと水炊きが自慢だというので今回行ってみた。まずつくねだが、濃厚な味で卵とのバランスも完璧だった。つくねは準備をいかに丁寧にやるかが要諦なのだろうと理解しているが、当店のも老舗にふさわしい出来だった。鶏肉のコクはしっかり残しながらも丁寧に肉をたたいて準備したのだろうと思われる。つくねが終わった後はいよいよ水炊きである。水炊きも本件でも試食数が大分増えてきたが、鳥のうまさをよく引き出す手法として秀逸の一品であるといつもうならせられる。ここで水炊きについて再度解説しておくと、水炊きは博多が発祥であり、明治期にさかのぼる。渡中経験のある青年がコンソメスープと中国料理の鶏煮込みをもとに創作したのが始まりといい、創業店では今でも水と鶏だけでスープをとるとのこと。当店の水炊きも老舗の名にし負わば、見事な出来だった。スープは鶏のうまみにあふれ、まずそのまま飲むように勧められるが、コクもあって実にうまい。その後肉野菜を入れるのだが、下茹でした肉がこのスープで煮込むことによってただの茹で肉ではなくなり、これもまたコクが加わってうまくなるのだから実に不思議な食感である。最後は雑炊にしていただく、残ったスープは肉野菜のうまみが更に凝縮されているわけだがこれを雑炊にするのだからうまくないわけがない。この〆はいつもうれしいお楽しみである。分家筋が西荻窪にあるというので別頁で紹介する。
 http://www.shinjuku.or.jp/torigen/